
心臓病との闘病記
ただいま構築中
1.プロローグ
心臓病(弁膜症)の兆候が現れたのはいつ頃かは解らないが、今年(21年)の6〜7月頃より、胸部左側にかすかな痛み
を感じていた。8月はじめに咳き込みが喘息のように続くため、呼吸器科のあるクリニックに行った。CT等の検査機を保有す
るクリニックのため、より客観的で正確な判断を求めであった。検査等による診断結果は、気管支拡張症と言われ、それに
対応する薬を処方された。しかし、その日の夜、車を運転中に呼吸困難に襲われ、暑くもないのに顔から汗が多く流れ出
た。翌日、同クリニックに行き、再診とそれに対応する薬(喘息用薬)を処方された。心臓の方が心配だったので、循環器系
の精密検査のために循環器科のある病院への紹介状を書いてもらった。
翌週、その病院の循環器科に行った。レントゲンと心電図を取られ、医師に症状について説明するとはじめは呼吸器系の
異常ではないかといっていたが、レントゲンの映像と心音を聞いて、明日、検査があるからもう一度きてくれと言われた。この
病院は紹介状がなければ、余分な自己負担費用もかかり、初診では行きづらいなかなか敷居の高い病院である。
その翌日、心エコー検査が行われ、心臓の僧帽弁が閉まりきっていなく大半は逆流した状態であった。また、レントゲンの
映像では肺の下部に水が溜まった状況が見られ、心不全の病状も見受けられた。7月頃より、疲れが多く横たわっているこ
とが多くなっていたのはその前兆であったかもしれない。医師は非常に危ない状態を判断したらしく、即時入院を求められそ
の日から1週間、内科的治療と検査のため入院した。この病院には心臓血管外科がないため、手術のために転院が必要で
あった。
2.入院記 その1
突然訪れた入院には困惑したが、入院費用等にいくらかかるが解らず心配であったが、健康保険等でそんなに多額には
ならないと思っていた。しかし、保険限度額以上の金額が請求され、それならば、保険限度額適用認定証をあらかじめ取
得しておくべきだと思った。後で手続きをすれば、支払った額の限度額対象額と限度額との差額分が払い戻しになるが、そ
の支払いは遅い。心臓カテーテル検査等が結構高くDPC点数として、3万点近くあり、その他検査料、入院費等を含めると
点数は4万点に達した。
入院直後から、利尿剤等の点滴・酸素吸引と検査が行われた。絶対安静を強いる医師からは、トイレもベットで行い、ベッ
トから検査室等へは酸素吸入・車いすでの移動を言われたが、トイレだけは自分で行かせてもらうことにした。利尿剤等の影
響で肺に溜まった水は数日できれいに取れた。でも、息苦しさはいぜん続く。
心臓カテーテル検査が行われ、右手手首からカテーテルが挿入され、心臓の血管の映像並びに僧帽弁からの逆流の状
況等の映像が撮られた。このカテーテル検査はこの病院では手術扱いであったが、思ったより苦痛もなく短時間に終わり、
カテーテルが挿入された右手首の挿入傷口もリストバンドでの止血で簡単に回復した。
入院期間はほぼ1週間だったが、転院予定の病院への外来の予定日がそれから1週間も開いた。盆休みのせいであっ
た。手術のために転院するのに、また、外来から始まるのかが不思議だった。さらに、外来を受診して、入院までさらに1週
間を要することとなった。
3.入院記 その2
入院が8月31日からのため、金銭的負担という意味では助かったと思った。保険限度額の適用が歴による1月単位でかか
るため、入院期間が例え2週間程度でも、2月に渡ると限度額の2倍の自己負担となる場合があるのです。私の場合、8月分
の負担は1.5万円点度で、その影響は少なかった。
手術は3日の予定だが、入院から短期のため検査の数は多く、ベットからの移動は車いす・酸素吸入という形で神経的に
結構疲れた。前の病院との重複も結構あったが、心臓カテーテル検査とだけはなかった。検査機械等は前の病院と比較す
ると格段によく、心エコー検査等は専門検査技師が行っており的確な検査がなされていたと思う。二人の医師が担当につ
き、そのうち一人が主治医で、もう一人が2年目の研修医であった。その主治医が前の病院でなされた経食道エコーを再度
やりたかったみたいであるが、手術日の前日に行おうとしたが、口内部麻酔の影響で喘息状態で安全性を考慮して手術中
に実施することにしたらしい。エコー検査で心臓内部の映像が3Dとしてみられるために検査を行いたかったのである。
今までの検査等で、僧帽弁閉鎖不全のほかに三尖弁にも多少の異常があると言われ、肺動脈圧も異常に高いと言われ
た。
入院・手術前に、いろいろな書類・合意書等を書くこととなった。
入院前
@入院誓約書および保証書
Aご入院される方へお伺いしたいこと
B病衣(寝巻)のご利用について
Cその他 文章証明申込書 他
手術前
@術前説明・同意書
治療対象となる疾患、及びその症状
手術の必要性及び目的
予定術式
手術の効果
手術の内容
手術の危険性
予想される合併症 等
A輸血に関する合意書(新鮮凍結血漿用) 輸血が必要となりおよそ1.2Lほど輸血
B特定生物由来製品(血漿分割製剤など)使用同意書
C中心静脈穿刺の説明および同意書
D輸血感染症検査の説明・同意書 輸血したため検査が必要となった
E身体抑制に関する説明および同意書
F日本心臓血管学会手術データーベースのためのデータ収集に関する同意文書(今回の手術)
G研究課題:開心術における術中心房細動誘発テストに対する同意書
1回目手術終了後
H再開胸止血術
二度の手術のために、9月3日から4日午前0時過ぎまでかかった。

久住事務所
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